【個人的総評】カッコいい・切ない・元気が出るの3拍子揃った名プレイヤー、櫻坂46 2nd single 「BAN」
①BAN
まず表題曲のBAN。
個人的に前作の「Nobody's fault」に引き続き、欅テイストとも中和させたカッコいい楽曲で、大好き。
これのギターを今絶賛練習しているくらい大好きである。
ほぼ同じコードで弾きやすいので、是非ギターをしている方にはおすすめをしておきたい。
そんな曲全体の完成度も高いBANだが、歌詞も侮ってはいけない。
怪人834面相である秋元康の作詞力が遺憾なく発揮されているのだ。
変わっていく周りとそれに取り残されていく自分の背景をカップ麺に例える、これにはくりぃむしちゅー上田晋也も項垂れる。
歌詞に垣間見える、どこか責任を持たない自分勝手な主人公像は、ターゲット層である学生たちになぞらえている部分なのかもしれない。
欅坂は劇的デビューを飾った1st single 「サイレントマジョリティー」で良い意味でアイドルらしからぬ、世間に立ち向かっていくクールな楽曲を世に送り出したが、次の2nd single「世界には愛しかない」では打って変わって、比較的アイドルっぽい楽曲になっていた。
だが櫻坂は前作よりもメロディ等はクールさを引き上げつつも、歌詞に今の世間に寄り添った日常的なものを取り入れて、まさに櫻坂だからこそ映える表題曲になったのではないかと思う。
②偶然の答え
これは全てに言えることではあるものの、この偶然の答えに関してはMVを観ることを強くお勧めしたい。
この楽曲のセンターは藤吉夏鈴。
MVでは親しい友達である女の子を好きになる女の子という役柄である。
ただこれは観ないと良さが伝わらないと思うので、簡潔に言うが、藤吉の演技力?表現力?はかなり高いなあと思った。
世間にはどうしても偏見が向けられるLGBT問題。
それをメッセージ性のある楽曲が多い櫻坂が触れたのが私にとっては、意外だった。
それは反対に櫻坂だから触れられたし、上手く表現に落とし込めたのではと思えた。
楽曲も切なさ全開であり、今の世間にグッと刺さってしまうようなメッセージ性の高さに恐れ慄きました。
③それが愛なのね
昔の歌謡曲のような雰囲気を感じさせた。
櫻坂になってからは、色んなテイストの曲を歌えるようにもなっていて、振り幅の大きさに驚かされる。
改名してから多方面での活躍が目立って、挑戦的になっていて、微笑ましい。
これ歌ってる小池美波を個人的に見たい。
絶対嬉しそうに歌ってる。
④君と僕と洗濯物
ゴリゴリのTHEアイドル曲。
これ普通にNMBとかSKEって言われても、誰もが納得して聴き続ける。
BANであんなに取り残されていく自分と世間に嘆いていたのに、彼女が干してくれた洗濯物に嬉しいなんて言ってるデレデレ主人公の歌詞耳に来たら、意味わからんくなってくる。
⑤Microscope
科学×恋愛をモチーフにした楽曲。
「プレパラート」「データ」「顕微鏡」「微生物」などを上手く組み合わせて、自然に歌詞に落とし込む秋元康はどうなってるんだ。
てか年に何文字歌詞書いてるんだ、お前人間じゃねえ!!
櫻坂はゴリゴリのロック曲の裏で、甘々な曲やってたりするから、怖すぎる。
サイコパスかと思ったら、デレデレみたいな二面性のアイドル、普通に怖いよ…貞子ですら逃げるよ…
⑥思ったよりも寂しくない
すまん、最強です。
癖になり過ぎる。
普通に歌うかと思うと、ラップ調が始まったり…
山﨑天に早くゴリゴリのロック曲を与えてくださいなんて言ってた俺も、これには頭抱えた。
天ちゃんの表情の引き出しに毎日震えてます。
前作「Nobody」同様に、君は1人じゃないと寄り添ってくれる楽曲との相性が良すぎることに感動を覚えました。
それでいて、当曲ラスサビ前のラップ?調「救われてた 今日まで…」のドス低い声どうにかなりませんか?
これ初めて聴いた時に思わず「天…」と天井を仰ぎました。
何回俺を感動させるんだ……
そんな寄り添う楽曲に気を取られてたら、後ろから襲いかかる黒ずくめのゴリゴリロック曲にパイプで殴られた挙句、薬飲まされるんだろ…で、目が覚めたら体縮んでる所までは見えてます。
名前は森田村ポンポンにしよう。
後、MVの小林由依さん、姐さんキャラであるのに可愛らしさ全開なので是非観てください。
⑦櫻坂の詩
〜の詩シリーズ。
少しメルヘンであるものの、みんなで詩うと楽しいとも思える楽曲。
下手したらこれ卒業式とかで歌われるんじゃないか…
そんな学校があればなんでセンスの良い学校なんだ…(早口)
BANの主人公も自分勝手な自分から卒業して欲しいなあと聴いて思ってしまった。
これライブで聴いたら、ほんといいライブやったなあと余韻全開で涙のひとつやふたつ溢れてしまうだろう、知らんけど。
【まとめ】
※あくまでも個人の見解です。
①BAN (個人的評価:95/100)
②偶然の答え(個人的評価:88/100)
③それが答えなのね(個人的評価:65/100)
④君と僕と洗濯物(個人的評価:86/100)
⑤Microscope(個人的評価:60/100)
⑥思ったよりも寂しくない(個人的評価:94/100)
⑦櫻坂の詩(個人的評価:80/100)
全く別の話ではあるんですけど、冠番組「そこ曲がったら櫻坂?」で前回、もう人間超えてる人柄の良さを目にしたので、是非そちらも観て欲しいです。
BANのヒット祈願と題して、キャプテンと副キャプテンである、菅井友香と松田里奈が一泊二日で修行をすると言う内容です。
これでも弱音を吐かず、笑顔でやるアイドルの芯の強さを実感しました。
アイドルファンじゃない人に観て欲しいかもしれない。
仮にこの2人が性格悪いとしたら、俺、もうこれでおわっても良い……
だからありったけを……