全員が「挑戦者」櫻坂46「Nobody's fault」感想

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櫻坂として改名したけど、欅坂テイストを入り混ぜるだろうな。

この曲を聴くまでそう思っていた。

だが、それは半分正解で半分が不正解だった。

欅坂として過去に培ってきたものは土台として根底にあるものの、確実に魅せるものは欅以上、何なら欅とは全く違うものに見えた。

欅坂は絶対的エースの名の元に5年間を駆けていったが、櫻坂は数あるセンターの選択肢や新たな試みを組み合わせて、今までになかったグループの色を作り出す、まさに桜のように真っ白であるようにイチからのスタート。

どん底から再度這い上がるような様はまさにジャイアントキリングを彷彿とさせ、欅以上に「挑戦者」の肩書きが似合う。

現時点でNobody's faultしか世間には御披露目出来ていないが、山﨑天と藤吉夏鈴センターの曲が本当に楽しみでならない。

櫻坂内でも1期生ではなく、センター経験が殆どない2期生をセンターに据える所もまた櫻坂の「挑戦者」要素であり、僕らを更にワクワクさせる要因のひとつだと感じる。

 

にしても、森田ひかるのセンター適性は素晴らしい。

ラストライブでの余裕さえ見えた表情に小さな身体を武器にしたパフォーマンスは見事だったが、MVでもそれは健在だった。

ラスサビ前の高波へ1人飛び込んでいく様はセンターへの重圧に立ち向かっていくようにも見えるし、高波はサイレントマジョリティーの振り付けにも用いられたモーセ十戒の高波にも見える。

サイレントマジョリティーでは高波を切り分け、1人進む平手友梨奈だったが、Nobody's faultでは高波に飛び込み立ち向かう、また新たなセンター像を垣間見ることができる。

 

森田を挟んで、小林と理佐も1期生の貫禄なのか。

最後森田がフォーメーションの真ん中に割って入りながら後ろを駆け抜けていく様子を見る2人の表情はそれぞれ違ったようにも見えた。

小林は新たなライバルを見るような目。

理佐は母のように子供を見るような目。

恐らく考えすぎではあるが、2人の性格が見えたような瞬間であった。

 

山﨑天の目付きは相変わず鋭い。

2期生が入ってきた時に「この子は化ける」と口に出してつい言ってしまったが、あの時から爪を研いでいたのか……

今や櫻坂には無くてはならない存在であるし、確実にパフォーマンス面でも中心を張れる程なので、センター曲が非常に楽しみである。

 

最後に鳥肌が立ってしまった場面の感想を言って終わりにする。

ラスサビ、アンビバレントや二人セゾンを彷彿させる動きに森田ひかるの鋭い目がクローズアップ、更に画角は広がって、メンバー全員が映し出されるシーンは狂気的な感動が身体中から込み上げてきた。

単なる鳥肌ではなく、ゾワっとした怖ささえもあって、櫻坂はとんでもないグループになるんじゃないかとこんばんは眠れなくなりそう。

一人一人の覚悟が滲み出ていた。

曲の中の櫻坂の一人一人が隣の誰かを蹴落としても上に行くような野心を感じたし、その野心はグループ全体を助けることになる。

 

「誰のせいでもない」

意味深なタイトルの真の意味は未だに分からないが、欅の空白の1年のアンサーソングのようにも取れるし、それを待っていたファンにとっても楽しみになる。

新たな名前で、新たな曲で、新たなセンターで、新たな新制度で幕を開けた櫻坂46。

彼女たちの"魅せる挑戦"にこれからも目が離せない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にしても、そこさくのひかるちゃんフューチャー回最高だった。

天ちゃんも夏鈴ちゃんもやれ。