俺がフラれた訳でもないのに絶望した 宇野実彩子(AAA)/「最低なキミにさっきフラれました」MV感想

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YouTubeの急上昇ランキングで2位(2020/11/05 00:41:58現在)にアンタッチャブルが15年振りの漫才とコントを初披露した動画にひっそりと佇むその動画を僕はいつの間にか再生してしまった。

 

 

宇野実彩子、AAAの今では唯一の女性メンバーである。

そのソロ活動の新曲のMVが公開された。

 

 

実を言うと、私てんさい小学校高学年くらいまで童貞の癖して「女なんか興味が無い」「ましてや女芸能人好きな男はろくな奴が居ない」「無双でざっくり胸元開いてる女キャラ選ぶ父は正気か?」とまで思っていたが、その固く閉ざされた扉をいとも簡単に開いてくれたのが何を隠そう、AAAの宇野実彩子様、その人なのである。

 

初めて女性の芸能人に憧れの眼差しをテレビの前で向けていたあの時は初恋の様に甘酸っぱく、それでいて恋愛とは少し違った感覚で中学校はAAA、特に宇野実彩子様しか見えていない、云わばゴールしか見えないスラムダンク桜木花道のように真っ直ぐだった。

 

中学時代は完全に「シコること」と「AAAメンバー特に宇野ちゃんの動画を四六時中漁ること」しか能が無かった。いや脳も無かった。

 

ミラクル9に宇野ちゃんが出た時はテレビの前を陣取り、10分以上同じ箇所を見続けた挙句、母に「ついに頭おかしなった」とカタコトで言われたことは今でも忘れない。

 

今で言うと、乃木坂や櫻坂、日向坂を始めとするアイドルを好きになったのも、宇野ちゃんを好きになっていなかったら、今頃好きにさえなっていなかったと思うと、神様、仏様、宇野実彩子様、完全に女神様として崇めたい所存である。

 

そんな宇野ちゃんの新曲である「最低なキミにさっきフラれました」のMVだが、出演に乃木坂46齋藤飛鳥さんと共演した「あの頃キミを追いかけた」の主人公を務めたり、最近では映画にテレビに引っ張りだこの山田裕貴が彼氏役として出演している。

「おいおい…飛鳥ちゃんに続いては宇野ちゃんかよ……」

「おい、裕貴…最近テレビ出すぎだぞ……少し休んだらどうなんや……」

「俺は飛鳥ちゃんとキスしたこと許してねえからな」

「あー眠てぇ……」

「菜緒ちゃん可愛い……」

 

色んなリトルてんさいが議論に議論を重ねたが結局「山田裕貴ゴーカイジャーの頃から知ってるし、何なら好きな俳優だからいいや」ってことになった。

それだけではない。

MVの監督には日本アカデミー賞受賞歴のある藤井道人氏。

とんでもないオバケトリオがこのMVを彩っている。

 

 

MVの構成としては突然最初に山田裕貴に宇野ちゃんがフラれます。

「前言撤回だ…裕貴……お前はHIGH & LOWに出てたんだろうが、俺は大砲持ってお前の家粉々にしてやるよ……」

そんなリトルてんさいも徐々に頭角を現すも、最後になれば

「お前ら最高のカップルだったのになんで別れんだよ……ひっく……俺はお前らの1番のファンだったのによぉ……ひっく……アダムとイブって実はお前らなんじゃねえかってくらい惹かれあってのに……ひっ……ひっ……ヴェクショョョイ!!!!」

なんて言いながら涙と鼻水でグチャグチャ、ティッシュが何個あっても足りない。

 

曲名の「最低なキミ」とはなぜ最低なのか?

フラれた理由とは?

あらゆる疑問点を有耶無耶にしながら、最後までわからない。

 

ひとつ面白いのが、「別れた時間」を最初にして「出会った時間」を最後にしているという点。

恋愛のベンジャミンバトン展開。

この時は幸せだったんだろなあ……裕貴お前も頑張ってたんだなあ……と2人の行く末ではなく、2人の行く始までを見ていく、とまさに日本アカデミー賞を取っただけの監督ではある。

本当に面白い。

最初にしんどいシーンを見て、最後は明るく幸せな過程を見ていくというのはとても新鮮且つ斬新だった。

 

途中で裕貴が「一緒に生きて欲しい」と呟くシーンがあるのだが、それを聞いた宇野ちゃんがマジで女神。

これ演技なんだろうけど、リアルさすら垣間見えるこの恐ろしい演技力。

翌日に「山田裕貴宇野実彩子と結婚!!」と報道食らっても、お前らなら良かった、祝儀はいくら欲しい??って聞いてると思う。

宇野実彩子様ってまじで演技力がバケモンモンスター、縮めてバケモン。

世界一幸せな活発女性に変わったかと思えば、ベッドでスマホ片手に、枕を濡らす世界一不幸せな瞬間を生きてる人にも変身を遂げてしまう、ポケモンに生まれるとしたら完全にメタモン

マッジでおっそろしい。

 

AAAとしても多大な活躍をされているのにも関わらず、全てのことに挑戦する宇野実彩子様が永遠の推し過ぎて、全部ひっくるめて、あぁ好き。

ちなみに俺が宇野ちゃんに出会っても、「最低なキミ」にすらなれないし、何なら告白どころか声すら掛けられない、なので振られることもない。

 

 

 

「最低なキミにすらなれないオレがさっき絶望しました」感想でした。