北村匠海に抱かれたい

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匠海との出会いは「君の膵臓をたべたい」だった。


この映画を初めて劇場で観た後は、ひたすら浜辺美波が可愛すぎて悶絶して、突然のラストに涙と鼻水をボロボロと流しただけで、決して北村匠海のことを、「なんだこの冴えない男子高校生、美波のこと抱いたら絶対許さねえからな…?お前ホテルで一夜を共にしたとか正気か?お前帰ったらどうなるかわかるな?あの親友より先に俺が手出すから覚悟しとけよ?」くらいしか思ってませんでした。
付け足すなら、あんな陰キャイケメンいねぇし、なんで数年後陰キャ小栗旬になるんだよ、意味不明だよと思っていました。


まぁ、ともかくこの映画は数回観たんですけど、いい具合に北村匠海が目立たない(ように演技していたんだと思う、そう考えたらすげえ)し、それだから太陽である浜辺美波が際立って見えたし、あのラストも感動の嵐を引き起こせたのではないかと思うと、また涙出ちゃうんですよね。


その映画を観て以来、浜辺美波ファンになった俺は、北村匠海が共演するごとに嫉妬の念を燃やしに燃やしまくることになります。

少し時は流れ、「HELLO WORLD

こちらも劇場で鑑賞しました。もちろん、浜辺美波目当てで。
(ちなみに、観る要因のひとつに浜辺美波目当てで観た映画は多数あります(例:「アルキメデスの大戦」「亜人」「屍人荘の殺人」))

しかし、また奴がいた。
北村匠海
てめえというてめえ、次、美波抱いたらただじゃおかねえからな?ホテルなんか行ってみろ、首チョンパだ、首チョンパ。多目的トイレなんて行った際には、来世はゴキブリの刑だからな?承知しねえぞ。
と思いながら観ていましたが、まあアニメーション映画なので普通に観ました。

いいじゃねえかよ……

この時から匠海のことを好きになっていたのかもしれません。
アイツの声、良いんだよなあ……
イケボなんだけど、普通の高校生みたいな声してんの。
松坂桃李の声も低くて、ダンディだし、二重で惚れそうになってた。

美波が好きになった俺も、少し匠海のことが気になり始めて「お前らならお似合いかもな…」と2人のことを認めるようになってきました。

そして、更に時は流れ、5月。

匠海じゃん…えっ金髪!?
同窓会で数年ぶりに会った友達が、めちゃくちゃ変わったみたいな言い方をしてしまった。
それに、あの匠海が一発録りで歌う動画だった。
元々、匠海はDISH//とかいうグループのボーカルをしていることは薄々知っていた。

俺の大好きな窪田正孝のドラマの主題歌歌ってたんだ〜くらいだった。
しかし、この金髪一発録り動画を観終わった5分30秒後に俺の身体に異変が起こった。

匠海、俺を抱いてくれ。


切実にそう思った。

静かにマイクの前に立つ匠海は

「とても緊張していますが、ただ楽しく歌えればいい、それだけです」

と少し緊張しながらそう語り、

「うちのバンドのメンバーが、アコースティックバージョンでいい音を録ってくれて」

と話すときには笑顔を浮かべている。

「ただ、震えています(笑)」

唾を飲み込む音までをマイクが拾う。

矢部昌暉アコースティックギター橘柊生のピアノ、泉大智カホン、この動画の為に、メンバーが準備したアコースティックアレンジの音源に乗せ、匠海は全力で歌う。
一発録りだから、全く誤魔化しが聞かない中で、ここまでの歌唱力を乗せた表現力はまさに俳優であり、歌手であり、北村匠海という人物像までもくっきりと浮かび上がらせた。
そんな匠海に俺はいつしか惚れていた。
俺も未だになぜ惚れたのかは、わからない。
ただ、語彙力を失い、口をぽかんと開けて、徐々に熱を帯びていきながら歌っていく匠海を眺めていた。
その姿やしっとりしたアコースティックの曲調がただ美しかった。
俺は匠海に惚れた他に、この「猫」という曲にも惚れていた。
作詞作曲しているのは、今や日本を代表するシンガーソングライターあいみょん
あいみょんもこの「猫」という曲をカバーしているが、その音源も聴いた。
また惚れた。
俺はいつしか「猫」という曲にも惚れ、匠海にも惚れ、あいみょんにも惚れていた。
もうここまで来ると"惚れる"というゲシュタルト崩壊を起こしてしまって、頭がおかしくなりそうだ。


最後にもう一度、声に出して言いたい。


匠海、猫になるから俺を抱いてくれ。

猫より犬派のてんさいでした。