風呂場である映画を観たらマーライオンみたく口から涙が出た話


風呂場で泣いた。
生まれて初めてかもしれない。
それは、それは、わんわん泣いた。
飼い犬のチロより鳴いた。


「最近涙脆いんですよ」「最近涙腺が緩い」など言う有名人を見て、何言ってんだこいつらぶちのめすぞなんて思ってたんですが、本当でした。
あの時、ぶちのめすぞなんて思ってすいませんでした。
高校卒業くらいから涙腺崩壊してます。
ぶちのめすぞって言ってもらって結構です。


特に、僕は以上に「家族」をテーマにしたドラマや映画に弱いです。
仮に「犬や猫の動物系」の耐性が100あって無傷でも、「家族」耐性が0なので1発で死にます。
ポケモンなら効果4倍。


では、本題。
何の映画を観て号泣したのか。




出ました、名作中の名作。

あらすじ。

春日部に誕生した“20世紀博”。そこはひろしやみさえたちが育った70年代のテレビ番組や映画、そして暮らしなどを再現した懐かしい世界にひたれるテーマ・パークだった。大人たちは子供そっちのけで“20世紀博”に熱中していくのだったが……。

↓↓↓ネタバレ注意。

観たことある人はわかると思うんですが、設定がクッソ不気味。
しんちゃんの両親である、ひろしやみさえ、更には友達の親や幼稚園の先生たち全員が"20世紀博"の虜になり、終いには……


この前半にどんどん大人達が「懐かしい」に吸い込まれ、挙句の果てには依存性を超えたものにまで侵されていく様子がリアルで恐怖感を覚える。
もう少しで成人になる僕でさえ、何回も観ているが少し怖かった。
そのリアルさ故に、後の展開がとてつもない感動を生むんですが……


そこからはしんちゃん率いるかすかべ防衛隊の逃走劇が始まります。
ここは「しんちゃん節」が炸裂していて、本気で面白いです。
特に、バスを運転するマサオくん覚醒シーンは毎回ゲラゲラ笑ってます。
あれで笑わない人は心が荒んでます。


そこが終わると、終盤。
終盤の初めに、父ちゃんであるひろしの回想シーンがあるんですが、ここでワンワン泣きました。
泣いてばかりいる子猫ちゃんくらい泣きました。
田舎で生まれ、高校生になって彼女ができるも、別れて、就職しに上京。
新入社員として紆余曲折ありながらも、みさえと出会い、息子であるしんちゃんが産まれます。
残業が長引いて、夜遅くに帰っても、最愛の妻や子供たちが待つ家がある。


文字に起こすだけで泣きそうになります。
僕は、いろんなことで親に迷惑をかけてきました。
その迷惑で申し訳ない気持ちが募りに募ります。
更に、父の姿がひろしと重ねてしまって、本当に感謝の念でいっぱいになります。
先日、ひろしの声を担当していた藤原啓治さんが亡くなりました。
現在では、もうその声を生で聞くことはできません。
それ故に、また染みるのかもしれません。
本当にこの作品があって良かった。
今回ばかりは、ふざけてられませんでした。
すいませんでした。


その後も続きますが、ここが僕のピークです。
とはいえ、最後のシーンもハンカチ必須ですので、是非観てない人はもちろん、観たことがある人も是非ご覧下さい。
ちなみに今回宣伝しましたが、クレヨンしんちゃん関係者からの広告費は一切出ておりません。


僕の昔からの友達は、クレヨンしんちゃんを観せてくれない家庭でした。
確かに、変な下ネタもあって汚いイメージがあるかもしれないけど、本気で映画は観てほしいなと思いました。
クレヨンしんちゃんの映画は、テレビとは違い、人生観まで変えてしまう作品が多いです。
その友達に勧めてみよう。



LINEなかったわ。


てんさいでした。